サジターリオ パーツ開発記

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making of Sagittario - サジターリオ開発記

アバルト用マフラー製作

アバルト500のマフラーを作るにあたり、当初既に装着されているノーマルマフラーが大変良くできている印象があり、どのような形にするか検討を重ねた結果、ターボエンジンである事を考え消音効果よりも思い切って排気効率を優先させるデザインにしました。

試作品を装着して音のチェックを…アイドリング状態でも、左右に2本出ている事もあり太く力強い音を奏でています。少し回転を上げてみると抜けの良さを感じられる軽い音になっていきます。しかし試作品のため、ジョイント部分が多く高回転になると音が微妙に濁ってしまいました。製品版ではジョイント部分を減らし、また排気の乱れを減少させ澄んだ音を出せるように改善しました。

ABARTH用マフラー開発画像

マフラーの音チェックと排気効率の向上を確認するため、車両をダイナパックにかけてパワーも同時にチェックする事にしました。ダイナパックとは駆動軸に直接マシンを繋ぎパワーを計る装置で、タイヤでローラーを回転させるパワーチェックマシンに比べロスがない分正確に計る事ができます。その為ダイナパックの場合はカタログ数値よりも約10%は低く出てしまうとの事です。排気効率は大幅に改善したと思われ、ノーマルマフラーの状態で1.0berでオーバーシュートし、0.8berで安定する過給状態が1.2berまで上がり、1.0berで安定するように過給圧が上がりました。

ABARTH用マフラー開発画像

ちなみにノーマル状態でのパワーはダイナパック上118psで、マフラーを交換すると137psまで上がり、マックストルクも19.1から22.0へアップしています。 但し、最新の車なので車両のコンピューターが何らかの補正をし、過給圧をコントロールしてしまうのでは?としばらく様子を見ながら走行する事にしました。 いくらか走り回っても状況は変わらず、車両はパワーアップしたままでキープしています。結果、マフラーのみで約20psアップを達成。次はエッセエッセのスペックを超えるべく、更なるチューニングを目指します。

2013年11月、MASERATI向けのチューニングパーツが完売・生産終了いたしました。永らくのご愛顧、誠にありがとうございました。現在はABARTH500に加え、LOTUS用チューニングパーツの開発を進めております。

ABARTH用マフラー開発画像

Muffler for ABARTH

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ECU:エンジンコントロールユニット(ハイパフォーマンスパーツ)チューニング

またも車両をダイナパックにかけ、更に空燃比を計る為の装置も付けてコンピューターデータを書き換えます。まずはノーマルの状態での空燃比を計測し燃料の噴射量をチェック、同時に点火タイミングと過給圧もチェックします。

パワーを上げるには大量の空気を入れ、また大量に燃料を入れることになりますが、その分エンジン本体にも負担が掛かります。その点を考慮しながら過給圧を上げ、燃料を調整し点火タイミングをコントロールします。その結果最高回転数は変更せずパワーが146.4ps(161.04ps)までアップしました、さらにトルクは3700回転で25.0(27.5)と大幅にアップさせる事に成功。しかし重要なのはあくまでも走行フィーリングです。マフラーを交換してパワーアップを体感しましたが、過給が上がるまでの所でもたつきを感じていました。

このコンピューターチューニングにより大幅に上がったトルクのおかげでアクセルレスポンスが大変良くなり、ターボのタイムラグを感じなくなりました。

当初はECUプログラムを書き換えるには車両を持ち込んで頂く必要が有りましたが、プログラムの解析を進めていくうちにユニットだけをお送り頂いても書き換えができるようになりました。更に解析が進み、フィーリングの部分でも大幅な改善ができ、スムーズかつパワフルな車に生まれ変わります。

ABARTH用ECU開発画像

High Performance for ABARTH

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インタークーラー&オイルクーラー(ハイパフォーマンスパーツ)

アバルト500のインタークーラーはフロントバンパーの両端、フロントタイヤの前に左右分かれて設置されており、タービンからのパイピングも距離が長く決して効率的とは言えませんでした。インタークーラーをグリルの中央に位置する事でインタークーラー自体の容量も大きく出来、パイピングの距離も短くなりました。

ターボ車は少しでも吸気温度を下げ、エアーを効率良くエンジンへ供給する事で夏の暑い時期も快適に走る事が出来ます。更に両サイドに開いたスペースの左側にはエンジンオイルクーラーを設置、オイル容量の少ないアバルト500のエンジンを、可能な限りオイル量を増やし保護します。反対の右側にはエアクリーナーBOXを設置し、タービンへ効率的にフレッシュエアーを送り込めるよう設計しました。

ABARTH用インタークーラー、オイルクーラー開発画像

High Performance for ABARTH

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ブレーキキット

車が速くなれば必ず強化しなければならない箇所、ブレーキ。エッセエッセもローターとパッドをグレードアップしているので、サジターリオキットも何パターンかのバージョンをリリースしようと計画しました。

先ずは最上級バージョン、やはりキャリパーはブレンボ4ピストン、ローターはアルミベルハウジングを用いた2ピースの直径330mmのスリットタイプ、もちろんブレーキホースもステンレスメッシュ、この組み合わせならばポテンシャルアップした動力性能にも十分見合ったストッピングパワーを発揮してくれるでしょう。フロントのホイールから覗くブレンボキャリパーが大変力強くレーシーな印象を強調します。

ABARTH用ブレーキキット開発画像

〜続編

キットのブレーキキャリパーをロータスキャリパー(通称)からアセットコルサやトロフェオに使われているモノブロックタイプの新型4podブレンボキャリパーに変更、このキャリパー用のパッドはロータスキャリパーのパッドに比べて15%程大きくなりました。

キャリパーはモノブロック構造で精度、剛性、共に大幅に向上しています。キャリパーとパッドのパフォーマンスが向上した事で、ローターを2ピースの330mmからワンピースの304mmの物へダウンサイジングし消耗品のランニングコストを抑える事に成功しました。パッドも国産メーカー、輸入品共に選択出来、使用目的に合った物を選ぶ事が可能です。

ABARTH用ブレーキキット開発画像

Brake System for ABARTH

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サスペンションキット

サスペンションの開発に当たり最もインポートカー用のラインナップが充実しているアラゴスタサスペンションに相談した所、サジターリオのリクエストにも快く答えて頂き、開発がスタートしました。既にFIAT500用のデータも収集されていた事もあり、基本となるサスペンションは出来上がっていました。これを基にアラゴスタのエンジニアと話を進めサジターリオ‐アバルト用に味付けを変更して頂き、より高い速度域でも安定した走行とサジターリオキットのパワーを余す事無く確実に路面に伝えるサスペンションが完成しました。

アラゴスタサスペンションの特徴として減衰力をフロント20段階、リア12段階の調整が出来ます。更にフロントは全長調整式ストラットでスプリングのプリロードを変える事無く車高の調整が可能です。リアはサスペンションの構造上、スプリングの交換で車高は決められてしまいますが、ノーマル比約−35mm、フロントは調整可能で約−20mmでフラットな姿勢に決まります。

これらの機能によりストリートからワインディングロード、さらにはクローズドコースまで幅広く好みのセッティングにする事が可能です。

ABARTH用サスペンションキット開発画像

〜続編

アラゴスタサスペンションの進化に伴い、サジターリオバージョンも進化しました。スプリングはラーナ製に変更、リアのダンパーも20段のダイヤル式に変更され、フロント同様減衰調整が大変やり易くなりました。更にオプションでリアの車高調整ができるスプリングブラケットと3種類のスプリングレート(4kg、6kg、8kg)から選べるスプリングがリリースされました。

標準のサジターリオバージョンはフロント7kg、リア6kg(調整式の場合)の設定です。この仕様で前後の車高をバランス良く調整できる様になりました。さらに、運動性能を向上させる為にフロントのピロアッパーマウントを製作いたしました。

ABARTH用サスペンションキット開発画像

Suspension for ABARTH

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【Sagittario”サジターリオ”は、スクーデリアデスティーノが手掛けるチューニングアップパーツブランドです】